【伊丹市】ことば蔵にて、30年の歴史を持つ西台の教室「アトリエ・イット」最後の作品展。手紡ぎ・手織りの味わいに触れる5日間。2019年10月30日(水)~11月3日(日)。手紡ぎ・手織りの体験もできます。
伊丹市西台で30年間、手紡ぎ・手織りの教室をなさっていた北川 晶子(きたがわ まさこ)さん。今年いっぱいで、奈良の生駒へ転居なさるということで、伊丹では「アトリエ・イット」最後の作品展となります。寂しいですが、新天地での活躍をお祈りします。5日間という短い期間ですが、生徒さんの作品をじっくり味わってください。
手織りで大きな作品を作り上げるのには大変時間がかかることでしょう。機械織りにはない風合いをぜひ実物で。
綿花から育てて、その棉で糸を紡いで、その糸から織り上げたオーガニックコットンの布など。手仕事ならではの布の自然な濃淡が面白味となっていますよ。
細い糸で細かい模様が織り上げられた作品。見事ですね。北川先生のお話によると、織物の8割9割はその準備段階で決まるのだそうです。いかに丁寧に準備を重ねたかが、仕事となって表れるとのこと。
「カード織り」という織り方をご存じですか?何枚ものカードに糸を通して、そのカードを手前に回転させたり奥に回転させたりして帯を折っていく織り方なのです。束ねたカードを数回クルクル回すと、帯の素敵な模様が浮かび上がってきて、なんだか魔法を見ているような気分になります。
元々は体とカードを使って織る手法だったそうですよ。考えた人は凄いですね。
私も織物体験をさせていただきましたよ。一番単純な「平織」は、模様が横まっすぐの縞々になっていきます。1回横糸を通す作業で糸一本分だけ織物の長さが伸びていく訳ですから、気の遠くなる作業です。でも自分の思い描いた通りの模様が表現できたら、とても楽しいだろうな、と思いました。
織物で絵を描いていくこともできるんです。どうやって織るのか、想像もできません。興味を持たれた方は、糸紡ぎや機織りの体験をさせていただけますよ。先生に見本を見せていただいたので、動画をご覧になってみてください。
来年2月開校予定の教室で生徒募集されています。生駒の近くにお住まいの方はいかがですか?
今回の作品展概要は下のチラシをご覧ください。
「ことば蔵」はこちら↓
ことば蔵の近く「ギャラリーきとう」で、ちょうど10月30日から「亘 正幸」さんの個展が開かれています。こちらもおすすめ。
【伊丹市】緑ヶ丘の麻の葉工房「亘 正幸(わたる まさゆき)」作品展。2019年10月30日~11月5日。観覧無料。ギャラリーきとうにて。70年余の人形作り。絵葉書やタペストリーの販売あり。
(amichan)