【伊丹市】”森”で言葉を『体感』する挑戦的アートイベント企画。川柳と短歌と詩のユニット「フクロウ会議」。2020.2.21〈金〉~2.24〈月・祝〉

伊丹で、詩や言葉を『体感』する挑戦的な企画が進行中です。宮の前の「ギャラリーきとう」で、 展示の様子を見てきました。まだこれからどんどん手が加えられていく予定ですが、わくわくする3日間になりそうな予感がします。ギャラリー 川柳と短歌と詩のユニット『フクロウ会議』企画展「アルデバランを踏まないように」は、2020.2.21〈金〉-2.24〈月・祝〉14:00-18:30(初日は20:00まで)。

『フクロウ会議』は、関西を中心に活動をしている若手作家である、八上桐子(川柳)、牛隆佑(短歌)、櫻井周太(詩)の3人によるユニットです。今回の展示は、若手作家である秦直也(イラスト)・古井フラ(クロッキー)・升田学(造形)とともに【森】をイメージしたそれぞれの作品を持ち寄り、空間つくっていきます。期間中、ギャラリー展示と同時に『朗読会』、『歌会』、『トークイベント』も開催されます。右側の絵画

左側は針金アート針金アートは、影も作品形成の重要な要素となっています。影森をイメージした展示の中に、ちりばめられた言葉たちを発見することができます。「真水つい間近に清潔なねむり」言葉「あとでさむくなるのだけれど春の雨一つ一つの肌に心地よい」詩「日曜日のくじら」
ねむりの終わり
雪明かりにまぎれて
くじらはやってくる

日曜日のくじらは
その白い体に
きみのおさない忘れものを
包んでいる
はる 草と土があったころの
約束と予感
よく似ていた
いのち と いのり

郵便受けには入らないくじら
窓のそとで
つめたい雪に腹をつけて待っている
朝が近づくにつれ
みどりの鳴き声がして
くじらは溶けて
沁みていく

どこまで行けてしまうのだろう
きみのなかでいなくなっても
幽霊じゃないくじら
熱を持って
(眠たいのに)
夜ではなくて
(窓をあけて)
目一杯のあくびをした
日曜日のくじらギャラリー展示を見るだけであれば無料(作品は購入できるものもあります)。イベントは有料ですが、是非『朗読会』、『歌会』、『トークイベント』を”体感”してください。

〇日 時:2020.2.21(金)-2.24(月・祝)14:00-18:30(初日は20:00まで)
〇場 所:ギャラリーきとう  
poetry
・八上 桐子(やがみ きりこ)
川柳。1961年生まれ。2004年「時実新子の川柳大学」入会。2007年終刊まで会員。以後、無所属 作品集「hibi」。伊丹在住。
・牛 隆佑(うし りゅうすけ)短歌。結社・同人誌所属なし。気軽に自作の短歌一首と好きな短歌一首を持ち寄って感想や批評を行う『借り家歌会』を主催。
・櫻井 周太(さくらい しゅうた)詩。第一回日本現代詩人会投稿欄新人賞 詩集『明るい浜辺』、『さよならを言う』(七月堂)
art
・秦 直也(はた なおや)イラストレーター。1981年兵庫県生まれ。大阪芸術大学建築学科卒。TIS会員。
・古井 フラ(ふるい ふら)画家・詩人・グラフィックデザイナー 奈良県在住 大阪芸術大学版画コース卒業 散文詩集 『ひからびて頭のないヘビにたとえる』(2019)、クロッキー画紹介誌 『素描画誌』 (2020)
・升田 学(ますだ まなぶ)美術家・ダンサー。1973年生まれ。宝塚市出身、在住。維新派に在籍。2006年より一本のハリガネを曲げて創作する「ヒトスジ」を発表。ハリガネ造形作家として展覧会を多数開催。
event
 ◆22日〈土〉朗読 8:30~20:00 guest facilitator:満島せしん(詩と短詩の朗読会「つる草」主催) ギャラリーの展示のなかで朗読します。1人につき5分までで、朗読参加も見学のみも可。
◆23日〈日〉吟行歌会 8:30~20:00(歌会)facilitator:牛隆佑(「空き家歌会」管理人) 展示のなかを見てまわり、一首を作ります。夜に再び集まりフクロウたちの会議のように、それぞれの短歌について話しあいます。
◆24日〈月祝〉トーク 18:30~20:00  guest speaker:池上規公子(「葉ね文庫」店主) 中崎町の本屋「葉ね文庫」の店主、池上さんとフクロウ会議の3人とで、今とこれからについて話します。
※各イベントは要予約(各回定員15名)/参加費1,000円(3日通し2,000円)申し込みは「フクロウ会議」HP参照

「ギャラリーきとう」はこちら↓


(amichan)

amichan

号外NETの広告出稿はこちら

号外NETメルマガ

号外netは持続可能な開発目標(SDGs)を支援します

号外netへの提供提供求む!

コミュマッチ